もも‐ち【百千】
百や千。数が多いこと。「玉の簾(すだれ)を—に砕いたよう」〈鏡花・高野聖〉
ももち‐だ・る【百千足る】
[動ラ四]「ももだる」に同じ。「葛野(かづの)を見れば—・る家庭(やには)も見ゆ」〈記・中・歌謡〉
ももち‐どり【百千鳥】
1 多くの鳥。いろいろの鳥。ももどり。《季 春》「—もっとも烏(からす)の声甘ゆ/草田男」 2 チドリの別名。 3 ウグイスの別名。
ももちゃん【モモちゃん】
松谷みよ子による児童文学作品のシリーズ名。著者自身の家族をモデルに、家族の生活、二人の娘、モモちゃんとアカネちゃんの成長を描く。昭和39年(1964)刊行の「ちいさいモモちゃん」にはじまり、平成...
もも‐づたう【百伝ふ】
[枕] 1 多くの地を次々に伝わりゆく意、また、その駅路の鈴の意から、「わたる」「津(つ)」「鐸(ぬて)」にかかる。「—鐸ゆらくもよ」〈記・下・歌謡〉 2 数えていって百になる意から、「八十(や...
もも‐て【百手】
1 いろいろの手段。また、いろいろの技。「払ひ落とし、かけ落とし、—を千手と手を砕き」〈浄・五枚羽子板〉 2 弓術で、200本の矢を100回に分けて射ること。甲乙2本の矢を一手とする。「射的の上...
ももて‐まつり【百手祭(り)】
四国・九州で、御弓(おゆみ)の神事のこと。
もも‐とせ【百歳/百年】
ひゃくねん。ひゃくさい。転じて、多くの年。長い年月。
もも‐とり【百鳥】
多くの鳥。種々の鳥。「遠近(おちこち)に唄う—の声が」〈木下尚江・良人の自白〉
ももとり‐の‐つくえ【百取りの机】
種々の飲食物などをのせた机。「—に貯(あざ)へて」〈神代紀・上〉