さか【尺】
長さの単位。1杖(つえ)(約3メートル)の10分の1。しゃく。「杖足らず八(や)—の嘆き嘆けども」〈万・三三四四〉
さか【坂/阪】
1 一方が高く他方が低く傾斜している道。また、その傾斜。さかみち。「—を上る」「下り—」 2 物事の区切りを、坂の頂上にたとえていう語。多く、年齢についていう。「六〇の—を越す」
さか【冠/鶏冠】
とさか。「瑞鶏(あやしきとり)を貢(たてまつ)れり。其の—海石榴(つばき)の華の似(ごと)し」〈天武紀〉
さか【逆/倒】
1 さかさま。ぎゃく。反対。「開けた儘の一頁を—に三四郎の方へ向けた」〈漱石・三四郎〉 2 名詞や動詞の上に付いて、さかさま、ぎゃく、反対の意を表す。「—波」「—うらみ」「—のぼる」
さか【斛】
古代の体積の単位。1斛(さか)は10斗(約180リットル)。石(こく)。「稲ひと—を、銀の銭一文(ひとつ)にかふ」〈顕宗紀〉
さ‐か【茶菓】
茶と菓子。ちゃか。「—の接待」
さか【釈迦】
「しゃか」の直音表記。「—の御足跡(みあと)石(いは)に写しおき敬ひて」〈仏足石歌〉
さか【酒】
[語素]名詞の上に付いて、酒の意を表す。古くは、動詞の上にも付いた。「—蔵(ぐら)」「—みずく」
さか‐あいさつ【酒挨拶】
酒を出して客をもてなすこと。「—の客ぶりのよきも過ぎてはあだとなる」〈浄・堀川波鼓〉
さか‐あがり【逆上(が)り】
鉄棒で、両足をそろえて伸ばしたまま前に上げ、腕の力を使ってからだを逆さにして引き上げる技。