さき‐くぐり【先潜り】
[名・形動](スル) 1 先回りしてこっそりと物事を行うこと。「―して矢張り東京で、何処ぞに匿(かく)したものに相違ないと」〈二葉亭・其面影〉 2 人の言動の先を悪いように推量して、かってにこう...
さき‐くさ【三枝】
1 茎が三つに分かれている植物。ミツマタ・ジンチョウゲ・ヤマユリ・ミツバゼリ・フクジュソウ、その他諸説がある。 2 ヒノキの別名。 3 オケラ(朮)の別名。
さきくさ‐の【三枝の】
[枕]枝が三つに分かれているところから「三つ」に、また、3本のまん中という意で「なか」にかかる。「―中にを寝むと」〈万・九〇四〉 「―三つば四つばの中に殿づくりせりや」〈催馬楽・この殿は〉
さき‐ぐい【先食い】
[名](スル)時期が来ていないのに先に使うこと。「予算を先食いする」
さき‐ぐり【先繰り】
先回りして悪いふうに疑うこと。さきくぐり。「いやに生意気に―をするね」〈逍遥・当世書生気質〉
さき‐こうがい【割き笄】
1 先が二つに分かれた笄。 2 島田髷に似て前髪の余りを笄に千鳥掛けに巻きとめた髪型。近世、京坂地方の新婚女性の間に流行した。さっこうがい。さきこうがいまげ。
さき‐こぼ・れる【咲き溢れる】
[動ラ下一][文]さきこぼ・る[ラ下二]花が枝や茎からこぼれるようにいっぱいに咲く。「―・れる萩の花」
さき‐ごし【先輿/前輿】
輿の轅(ながえ)の前方を担ぐこと。また、その人。先肩(さきかた)。「人はかはれども祐慶はかはらず、―かいて」〈平家・二〉
さき‐ごめ【先込め】
銃口から弾丸や火薬を詰めること。また、その形式の銃。⇔元込(もとご)め。
さき‐ごろ【先頃】
今日から少し前のころ。このあいだ。せんだって。先日。「先頃発見された化石」