さ‐こん【左近】
1 「左近衛府(さこんえふ)」の略。⇔右近。 2 「左近の桜」の略。
さ‐こんえ【左近衛】
「左近衛府」の略。
さこんえ‐の‐しょうげん【左近衛将監】
左近衛府の第三等官。従六位上相当。さこんのじょう。
さこんえ‐の‐しょうしょう【左近衛少将】
令外(りょうげ)の官。左近衛府の次官。正五位下相当。左近少将(さこんのしょうしょう)。左少将(さしょうしょう)。
さこんえ‐の‐しょうそう【左近衛将曹】
左近衛府の第四等官。従七位下相当。
さこんえ‐の‐だいしょう【左近衛大将】
令外(りょうげ)の官。左近衛府の長官。従三位相当。左近大将(さこんのだいしょう)。左大将(さだいしょう)。
さこんえ‐の‐ちゅうじょう【左近衛中将】
令外(りょうげ)の官。左近衛府の次官。従四位下相当。左近中将(さこんのちゅうじょう)。左中将(さちゅうじょう)。
さこんえ‐ふ【左近衛府】
令外(りょうげ)の官。大同2年(807)近衛府(このえふ)を改称したもの。右近衛府とともに宮中の警固、行幸の警備にあたった。左近司(さこんのつかさ)。左近衛。⇔右近衛府。
さこん‐の‐くろうど【左近蔵人】
左近衛府の官人で、蔵人を兼任した者。
さこん‐の‐さくら【左近の桜】
紫宸殿(ししんでん)南階段下の東方に植えられた桜。朝儀の際、左近衛府の武官がこの南側に詰めたことからいう。南殿(なでん)の桜。御階(みはし)の桜。左近。→右近の橘(たちばな)