口(くち)の端(は)に掛(か)か・る
人々の話の種にされる。うわさされる。「徐々(そろそろ)人の—・るようになりましたものですから」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉
クテシフォン【Ctesiphon】
イラクのバグダッド南東、チグリス川東岸にある遺跡。パルティアおよびササン朝ペルシア帝国の首都として栄えたが、7世紀にアラビアによって破壊された。テシフォン。
くに‐つ‐みかみ【国つ御神】
「国つ神」を敬っていう語。「ささなみの—のうらさびて荒れたる京(みやこ)見れば悲しも」〈万・三三〉
くぬぎ‐ずみ【櫟炭】
クヌギ材から作った良質の木炭。ささらずみ。
くも‐の‐ふるまい【蜘蛛の振る舞ひ】
クモが巣をかけるさま。恋人が来る前兆であるという俗信があった。くもの行い。「わが背子が来べき宵なりささがにの—かねて著(しる)しも」〈古今・墨滅歌〉
くもり‐ぞら【曇(り)空】
雲におおわれていて、日のささない空。
クレオパトラの鼻(はな)
大事に大きな影響を及ぼす些細(ささい)な物事のたとえ。パスカルが「パンセ」で「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史も変わっていたであろう」と記したのによる。
けち‐くさ・い【けち臭い】
[形][文]けちくさ・し[ク] 1 いかにもけちである。しみったれだ。「少しの出費を惜しんで義理まで欠くとは—・いやつだ」 2 心が狭く、こせこせしている。「考えが—・い」 3 物が粗末でねうち...
け‐ば【毛羽/毳】
1 紙や布などの表面がこすれたりしてできる、細かい毛のようなもの。また、畳の表面などのささくれ。けばけば。「—が立つ」 2 蚕が繭を作るとき、足がかりとして最初に張る糸。 3 地図で山の形や傾斜...
ケルマーン【Kermān】
イラン南東部の都市。ケルマーン州の州都。ルート砂漠の南西縁の高原地帯に位置する。ササン朝時代に建設。中世にはペルシア湾と中央アジアを結ぶ交通の要地になった。18世紀末、カージャール朝アガー=ムハ...