さし‐く・る【差(し)繰る】
[動ラ五(四)]予定・時間などをやりくりして都合をつける。繰り合わせる。「予定を—・って出席する」 [可能]さしくれる
さし‐く・る【差し呉る】
[動ラ下二]馬の手綱をゆるめる。「伏し木、悪所をきらはず、—・れてこそ歩ませけれ」〈曽我・一〉
さし‐くわ・える【差(し)加える】
[動ア下一][文]さしくは・ふ[ハ下二]あとから加える。付け加える。「会則に一項を—・える」
さし‐ぐし【挿し櫛】
女性が髪の飾りとして挿す櫛。象牙・べっこうなどで作るのは江戸時代以後。
さし‐ぐすり【差(し)薬】
目にさす薬。点眼薬。
さし‐ぐすり【挿(し)薬】
座薬。挿入剤。
さし‐ぐみ
《動詞「さしぐむ(差し含む)」から。多く「に」を伴って副詞的に用いる》不意であること。突然に現れること。だしぬけ。「—に古物語にかかづらひて夜を明かし果てむも」〈源・橋姫〉
さし‐ぐ・む【差し含む】
[動マ五(四)]《「ぐむ」は接尾語》涙がわいてくる。涙ぐむ。「—・む涙を拭う」〈紅葉・多情多恨〉
さし‐ぐれ【差し榑】
屋根のふき板である榑(くれ)をさしかえること。
さし‐げ【差(し)毛】
1 動物の毛並みで、一部に異なった色の毛がまじること。また、その毛。 2 かぶり物にさす羽毛。