さん【山】
[接尾]《「ざん」とも》 1 山の名に付けていう。「富士—」「六甲—」 2 仏寺の称号に添えていう。山号。「比叡—延暦寺」「金竜—浅草寺」
さん【餐】
《「ざん」とも》飲食すること。また、飲食物。「僅かに一日の—を求めかねてみづから溝壑(こうがく)に倒れ伏す」〈太平記・一一〉
さんげ‐さんげ【懺悔懺悔】
《「ざんげざんげ」とも》 1 月山・羽黒山などの霊山に参る行者などが唱える言葉。 2 歌舞伎下座音楽の一。江戸の世話物で、貧しい町屋の幕開きや小悪党の出入りなどに用いる唄。
さんざ‐め・く
[動カ五(四)]《「さざめく」の音変化。「ざんざめく」とも》ひどく浮き浮きと騒ぎ立てる。にぎやかに騒ぐ。「弦歌—・く巷(ちまた)」
さん‐ばら
[名・形動]《「ざんばら」とも》結っていた髪などがくずれて、ばらばらに乱れること。また、そのさま。
さんばら‐がみ【さんばら髪】
《「ざんばらがみ」とも》形がくずれて乱れた髪。みだれ髪。
ざん【惨】
⇒さん
ざん【慙】
[音]ザン(呉) [訓]はじる はじ はじる。はじ。「慙愧(ざんき)・慙死/無慙」 [補説]「慚」は異体字。
ざん【懺】
[音]ザン(慣) サン(漢) セン(呉) 罪を悔いて告白する。「懺悔(ざんげ・さんげ)」 [補説]「懴」は俗字。
ざん【斬】
罪人の首をきる刑。斬罪。「—に処せられる」 [補説]書名別項。→斬