は・し【愛し】
[形シク]いとしい。愛すべきである。かわいらしい。「み吉野の玉松が枝(え)は—・しきかも君がみ言を持ちて通はく」〈万・一一三〉
恥(はじ)無(な)・し
1 人に劣らない。見劣りしない。「—・きほどの女房十人」〈栄花・見果てぬ夢〉 2 人前で恥ずかしがらない。厚顔である。あつかましい。「うち合はずかたくなしき姿などをも—・く」〈源・少女〉
はくちょう‐の‐うた【白鳥の歌】
死ぬまぎわに白鳥がうたうという歌。その時の声が最も美しいという言い伝えから、ある人が最後に作った詩歌や曲、また、生前最後の演奏など。 《原題、(ドイツ)Schwanengesang》シューベ...
は‐かく【破格】
[名・形動] 1 しきたりや通例を破って、並はずれていること。また、そのさま。「—な(の)安値」 2 詩や文章などで、普通のきまりからはずれていること。また、そのさま。「—な(の)文体」
はい‐とう【廃刀】
刀を腰に差すしきたりをやめること。
はい‐わた・る【這ひ渡る】
[動ラ四] 1 這って渡る。また、這うようにして行く。「物のそばよりただ—・り給ふほどぞ、ふとうち見えたる」〈源・野分〉 2 近い距離で、車など用いずに歩いて行く。「乗り物なきほどに—・るほどな...
ばい‐と・る【奪ひ取る】
[動ラ四]「うばいとる」に同じ。「かくしつる気色(けしき)を見て、—・りて返ししたり」〈かげろふ・上〉
パエトン【Phaëthōn】
ギリシャ神話で、太陽の神ヘリオスの子。太陽の馬車を御しきれず地上を焼いたため、ゼウスに打ち落とされた。パエトーン。ファエトン。
はえばえ・し【映え映えし】
[形シク] 1 見ばえがして輝くようである。「打ち笑ひたるは、いと—・し」〈枕・三〉 2 光栄である。晴れがましい。「いつかは—・しきついでのあらむ」〈源・宿木〉
ねん・ずる【念ずる】
[動サ変][文]ねん・ず[サ変] 1 物事の成就などを強く願う。「成功を—・ずる」 2 心の中で神仏に祈る。また、経文・名号などを心の中で唱える。「如来の済世を—・ずる」「弥陀の名号を—・ずる」...