しず‐たまき【倭文手纏】
[枕]《上代は「しつたまき」》倭文で作った手纏きは玉製などに比べて粗末なところから、「いやしき」「数にもあらぬ」にかかる。「—数にもあらぬ命もて」〈万・六七二〉
しず‐の‐や【賤の屋】
身分の低い人の住む家。「あやしき—も雪にみな面隠(おもかく)しして」〈枕・三〇二〉
し‐しん【至親】
きわめて血筋の近い間柄。近親。「夫婦親子より親しき者はあらず、之を天下の—と称す」〈福沢・学問のすゝめ〉
親(した)しき中(なか)に垣(かき)をせよ
「親しき中にも礼儀あり」に同じ。
し‐じん【資人】
奈良・平安時代の下級官人。親王や上級貴族に与えられ、主人の警固や雑務に従事した。五位以上の諸王・諸臣の位階に応じて与えられる位分資人、中納言以上の官職に応じて与えられる職分(しきぶん)資人、親王...
し‐しょく【四職】
⇒ししき(四職)
したため【認め】
1 整理すること。処理。「人の死にたりけるに、その後の—など為させむとて」〈今昔・二七・二三〉 2 準備すること。支度。「今宵しもあらじと思ひつる事どもの—、いと程なくきはぎはしきを」〈源・夕霧...
し‐さ・す【為止す】
[動サ四]やりかけて途中でやめる。「暑さのわびしきにそへて—・したることの今日過ぐすまじきをうちおきて」〈枕・三五〉
しこ‐や【醜屋】
汚い小屋。「さし焼かむ小屋(をや)の—にかき棄(う)てむ破薦(やれごも)を敷きて」〈万・三二七〇〉 [補説]用例の原表記は「四忌屋」で、「しきや」と読む説もある。
し‐じつ【四実】
律詩の前聯(ぜんれん)と後聯(こうれん)との4句において、具体的な事物(景物)を述べているもの。⇔四虚(しきょ)。