し‐じょう【至上】
[名・形動]この上もないこと。また、そのさま。最上。最高。「—の栄光」「恰も度胸が人間—な能力であるかの如き言草(いいぐさ)である」〈漱石・それから〉
し‐じょう【至情】
1 この上なく深い心。まごころ。「—をささげる」「—あふれる行為」 2 きわめて自然な人情。「人間としての—」
し‐じょう【私乗】
《「乗」は記録の意》個人が書き記した歴史。私史。
し‐じょう【私情】
1 個人的な感情。私意。「—にとらわれる」「—を交える」「—を捨てる」 2 利己的な心。私心。「先方の利益を思うよりもわが—を満足さすばかりの」〈蘆花・思出の記〉
し‐じょう【枝条】
木のえだ。樹枝。
し‐じょう【姿情】
1 すがたと趣。 2 俳諧で、句の外形と内容。姿は句に表現された形象、情は作者の思想・感情。蕉風では、この融合を理想とする。
し‐じょう【施条】
1 物に筋目をつけること。 2 銃身や砲身の腔内に螺旋(らせん)状の溝を刻むこと。また、その溝。ライフリング。
し‐じょう【紙上】
1 紙の上。「—に書き記す」 2 紙に書かれた文字。文面。特に、手紙の文章についていう。「反省の色が—ににじみ出る」 3 新聞の記事面。紙面。「—をにぎわす」
し‐じょう【詞場】
詩文などを作るところ。また、詩人・文人の社会。文壇。「対策及第して、自ら—に桂を折り給ふ」〈太平記・一二〉
し‐じょう【詩情】
1 詩にみられるような趣。詩的な情景。「—あふれる夏の高原」 2 詩に表現されている気分。詩のおもしろみ。「—を解する」 3 詩を作りたくなるような気持ち。「—をそそる」