したた‐か【強か/健か】
[形動][文][ナリ] 1 粘り強くて、他からの圧力になかなか屈しないさま。しぶといさま。「世の中を—に生きる」「—な相手」 2 強く、しっかりしているさま。「—な後見役」「—な造りの家」 3...
したたか‐もの【強か者】
1 容易に人の思うようにはならない者。「海千山千の—」 2 非常に強い人。剛の者。「さばかりの—と聞こえし高間の三郎も」〈保元・中〉
したた‐に
[副]ひそかに。こっそり。「天飛(あまだ)む軽嬢子(かるをとめ)—も寄り寝て通れ軽嬢子ども」〈記・下・歌謡〉 [補説]しっかりと、確かに、の意とする説もある。
したたま・る【認まる】
[動ラ四]整った状態になる。よく整う。治まる。「万の事皆—・りて愚かなる事なくてぞ有りける」〈今昔・一九・一八〉
したた・む【認む】
[動マ下二]「したためる」の文語形。
したため【認め】
1 整理すること。処理。「人の死にたりけるに、その後の—など為させむとて」〈今昔・二七・二三〉 2 準備すること。支度。「今宵しもあらじと思ひつる事どもの—、いと程なくきはぎはしきを」〈源・夕霧...
したた・める【認める】
[動マ下一][文]したた・む[マ下二] 1 書き記す。「手紙を—・める」 2 食事をする。「夕餉を—・めに階下へ下りる頃は」〈梶井・冬の日〉 3 整理する。処理する。「万の事ども—・めさせ給ふ」...
した‐たら・す【滴らす】
[動サ五(四)]滴り落ちるようにする。「汗を—・す」
した‐たらず【舌足らず】
[名・形動] 1 舌の動きが滑らかでなく、物言いがはっきりしないこと。また、そのさま。「—なしゃべり方をする」 2 言葉数が足りず、十分に言い尽くせていないこと。また、そのさま。「—な文章」「—...
した‐たり【滴り/瀝り】
1 滴ること。また、滴るもの。しずく。 2 苔(こけ)などを伝わって落ちる水滴。《季 夏》「—の思ひこらせしとき光る/汀女」