しの‐がなもの【篠金物】
鉄の細長い板を篠竹のように縦に並べた金具。鎧(よろい)の籠手(こて)や脛当(すねあ)てなどに用いる。
しのぎ
1 茶器の柄杓(ひしゃく)の部分の名。柄の螻蛄首(けらくび)より下の部分。 2 茶道で、風炉(ふろ)の灰を寄せるときの山の灰角(はいかど)のこと。
しのぎ【凌ぎ】
1 苦しい局面やつらいことを、なんとかもちこたえて切り抜けること。また、その方法・手段。「急場—」「退屈—」 2 《「一時しのぎ」の意から》会葬者に出す食事。非時。
しのぎ【鎬】
1 刀剣で、刃と峰との間に刀身を貫いて走る稜線。鎬筋。 2 部材の上端の中央を残し両側を低く削って、刀の背峰のようにした形。
しのぎ‐さがり【鎬下がり】
薙刀(なぎなた)などで、鎬が切っ先よりやや下方の位置まであるもの。
しのぎ‐じ【鎬地】
刀の鎬と峰との間の部分。磨き地。
しのぎ‐すじ【鎬筋】
⇒鎬1
しのぎ‐づくり【鎬造(り)/鎬作(り)】
日本刀の造り込みの一。刃と峰との中間よりやや峰よりに鎬をつけたもの。本造り。
しのぎほう【詩の技法】
《原題、(ラテン)Ars poetica》古代ローマの詩人、ホラティウスによる書簡詩形式の論文「詩論」の別邦題。
しのぎ‐ぼり【鎬彫(り)】
木材などの溝を、中央に鎬をつけて彫る方法。