じゃ‐けん【邪見】
[名・形動] 1 よこしまな見方・考え方。不正な心。 2 仏語。因果の道理を無視する誤った考え方。五見・十惑の一。 3 「邪険」に同じ。「—に蹴る」〈露伴・付焼刃〉
じゃ‐けん【邪険/邪慳】
[名・形動]相手の気持ちをくみ取ろうとせずに、意地悪くむごい扱いをすること。また、そのさま。邪見。「—に突っ放す」
じゃけん‐の‐つの【邪見の角】
無慈悲で気性がかどだっていることを角にたとえた語。「可愛い子を殺さば、—も折れうかと」〈浄・栬狩剣本地〉
じゃけん‐の‐やいば【邪見の刃】
よこしまな考えが人を害することを刃物にたとえた語。「無慚(むざん)の切先(きっさき)—」〈浄・井筒業平〉