末(すえ)の露(つゆ)本(もと)の雫(しずく)
《葉末の露も、根元から落ちるしずくも、あと先はあれ必ず消えるところから》人の命には長短の差こそあっても、いつかは必ず死ぬということ。人の命のはかなさのたとえ。
すえ‐の‐まつやま【末の松山】
陸奥(みちのく)の古地名。岩手県二戸(にのへ)郡一戸(いちのへ)町にある浪打峠とも、宮城県多賀城市八幡の末の松山八幡宮付近ともいわれる。[歌枕]「きみをおきてあだし心をわがもたば—浪もこえなむ」...
すえ‐の‐よ【末の世】
1 後の世。後の時代。「—までも語り継がれる」 2 道義や仏法がすたれ、人の心がすさんだ世の中。末世(まっせ)。 3 晩年。「—に内裏を見給ふにも」〈源・賢木〉