すっぱ‐ぬき【素っ破抜き】
1 すっぱ抜くこと。また、すっぱ抜いた事柄。「特ダネの—」 2 刃物を不意に抜くこと。「浪人衆(しゅ)が三人、御酒のうへで—して怪我人もありましたから」〈滑・続膝栗毛・一二〉
すっぱ‐ぬ・く【素っ破抜く】
[動カ五(四)] 1 人の秘密などを不意に明るみに出す。あばく。「汚職の真相を—・く」 2 刀などをだしぬけに抜く。「酔うた振りして—・き」〈伎・霊験曽我籬〉 [補説]すっぱ(忍びの者)が思いが...
すっぱ‐の‐かわ【透っ波の皮】
「すっぱ2」に同じ。「この道の—に出合ひ、徐々(そろそろ)取り上げられ」〈浮・二十不孝・三〉
すっぱ‐み【酸っぱみ/酸っぱ味】
すっぱい味。すっぱさの程度。「—の強いミカン」
すっぱり
[副] 1 鮮やかにものを切るさま。すぱっと。「—(と)切り落とす」 2 思い切りよく実行するさま。きっぱり。「—(と)タバコをやめる」 3 心中にわだかまりがなく、快いさま。さっぱり。すっきり...
すっ‐ぴん【素っぴん】
1 (女性の)化粧をしていない顔をいう俗語。よけいな手を加えていない品物・状態についてもいう。素顔。「—の彼女を見てもらう写真集」 2 しらふであることをいう俗語。
すっ‐ぺが・す
[動サ四]男の子の前髪をそり落とす。元服する。「まだ—・さねえ時分から、鰯(いわし)を売って」〈伎・勧善懲悪孝子誉〉
すっぺら‐ぽん
[副]残らずなくなるさま。すっからかん。「お陰で書舗(ほんや)は—なり」〈滑・浮世床・初〉
すっぺり
[副] 1 すべすべして滑らかなさま。「句々故事を用ふるが、さて—として故事とも見えざるが妙なぞと」〈四河入海・二二〉 2 残らず。全く。すっかり。「それほどの大病が漸(やうやう)に能(よ)くな...
すっ‐ぽかし
1 仕事や約束などをすっぽかすこと。ほうっておくこと。「また—を食う」 2 いいかげんなこと。口から出まかせを言ってばかにすること。「あんまり人を—にしねえもんだよ」〈洒・烑灯蔵〉