すべら‐かし【垂髪】
女性の髪形の一。前髪を膨らませ、後頭部でそろえて束ね、背中に長く垂らしたもの。江戸初期まで成人の女子の髪形であったが、のちには高貴な婦人の正式な髪形となった。さげがみ。すべしがみ。すべしもとどり...
すべら‐か・す【滑らかす】
[動サ四] 1 すべるようにする。すべらせる。「強盗を—・さん料に…小竹のよを多く散らし置きて」〈著聞集・一六〉 2 髪を背に長く垂らす。すべらかしにする。「今日より内裏上﨟の、髪も改め—・し」...
すべら‐がみ【皇神】
「すめかみ」に同じ。「たきつ瀬に木綿(ゆふ)かけ祈る—今日のなごしに岩戸あくらん」〈夫木・九〉
すべら‐ぎ【天皇】
《「すべらき」とも》「すめらぎ」に同じ。「—の天の下知ろしめすこと」〈古今・仮名序〉
すべら・す【滑らす】
[動サ五(四)]すべるようにする。すべらせる。「足を—・して転ぶ」「口を—・す」
すべり【滑り/辷り】
すべること。また、そのぐあい。「障子の—が悪い」 [補説]「辷」は国字。
すべり‐い・ず【滑り出づ】
[動ダ下二] 1 「すべりでる2」に同じ。「他方より、やをら—・でて渡り給ひぬ」〈源・蛍〉 2 にじるようにして少しずつ前に出る。「簀子(すのこ)に—・でて」〈かげろふ・下〉
すべり‐い・る【滑り入る】
[動ラ四]すべるようにして、そっとはいる。「やをら—・り給ひぬ」〈和泉式部日記〉
すべり‐お・ちる【滑り落ちる】
[動タ上一][文]すべりお・つ[タ上二] 1 高い所から下に滑って落ちる。「坂道を—・ちる」 2 高い地位から転落する。「第一党の座から—・ちる」
すべり‐ぎ【滑り木】
戸や障子のすべりをよくするため、敷居の溝に取り付ける薄いカシの板。