すり‐つ・く【擦(り)付く/摩り付く】
[動カ五(四)]からだをこすりつけるようにして、そばに寄る。「黒襦子の其の帯へ—・くように坐って」〈鏡花・婦系図〉 [動カ下二]「すりつける」の文語形。
すり‐つ・く【摺り付く】
[動カ下二]衣服などに、染め草をこすりつけて色をつける。「かきつはた衣(きぬ)に—・けますらをの着襲(きそ)ひ狩する月は来にけり」〈万・三九二一〉
すり‐つけぎ【擦(り)付け木/摺り付け木】
マッチ。はやつけぎ。主に、明治時代に用いられた。
すり‐つ・ける【擦(り)付ける/摩り付ける/摺り付ける】
[動カ下一][文]すりつ・く[カ下二] 1 こするようにしてつける。「猫がからだを—・けてくる」 2 マッチなどをすって火をつける。「紙莨(たばこ)に寸燐(マツチ)を—・けた」〈魯庵・社会百面相〉
すり‐つづみ【摺鼓/揩鼓】
古代の雅楽の打楽器。インド起源で、奈良時代に中国から渡来。胴の両端に革面をつけ、革ひもで締めたもの。左手で支え、右手の指で革面をはじいたり、こすったりして鳴らした。揩鼓(かいこ)。答臘鼓(とうろ...
すり‐つぶ・す【磨り潰す/擂り潰す】
[動サ五(四)] 1 すって細かく砕く。すって原形をなくする。「大豆を—・す」 2 財産をなくす。財産を使い果たす。「道楽して身代を—・す」