おもい‐ゆず・る【思ひ譲る】
[動ラ四]世話などを、安心して人に任せる。頼む。「—・る人なきをば、とりわきて後めたく見煩ひはべる」〈源・若菜上〉
おもん・ずる【重んずる】
[動サ変][文]おもん・ず[サ変]《「おもみする」の音変化》価値のあるものとして重くみる。尊重する。重んじる。「芸術を—・ずる」⇔軽んずる。
かき‐そん・ずる【書(き)損ずる】
[動サ変][文]かきそん・ず[サ変]文字などを書き誤る。書きそこなう。書き損じる。「あて名を—・ずる」
かけ‐ず・る【駆けづる/駈けづる】
[動ラ四]駆け回る。走り回る。「今朝より此の部屋のあたりを—・り侍れど」〈落窪・一〉
かたん・ずる【難んずる】
[動サ変][文]かたん・ず[サ変]《「かたみす」の音変化》むずかしいと考える。困難とする。「甘き苦悩なるが故に割愛を—・ずるのである」〈鴎外・青年〉
勝(か)ちに乗(じょう)・ずる
勝った勢いのままに物事を行う。勝ちに乗る。「—・じて一気に攻める」
かみ‐ず・る
[動ラ五(四)]のぼせあがる。上気する。「気は—・ってしまうしなあ、動悸はひどくするし」〈逍遥・当世書生気質〉
かろん・ずる【軽んずる】
[動サ変][文]かろん・ず[サ変]《「かろみする」の音変化》 1 軽くみる。価値や意味があるものとしてみない。大切に思わない。「人を—・ずる」「命を—・ずる」⇔重んずる。 2 軽くする。「刑の疑...
勧学院(かんがくいん)の雀(すずめ)は蒙求(もうぎゅう)を囀(さえず)る
勧学院の雀は、学生が「蒙求」を読むのを聞き覚えて、それをさえずる。ふだん見慣れ聞き慣れていることは、自然に覚えるというたとえ。門前の小僧習わぬ経を読む。
かん・ずる【寒ずる】
[動サ変][文]かん・ず[サ変]寒さが身に染みる。「もやがすっかり晴れましたから、恐ろしく—・じて来ました」〈鏡花・玄武朱雀〉