そう‐そう【嘈嘈】
[ト・タル][文][形動タリ]声や物音が騒々しいさま。「虫の音は村雨のように絶えず—として」〈荷風・地獄の花〉
そう‐そう【層層】
[ト・タル][文][形動タリ]幾重にもかさなっているさま。「—と畳(たた)まるように繁っている針葉樹の集りは」〈島木健作・続生活の探求〉
そう‐そう【蒼蒼】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 あおあおとしているさま。また、あおみを帯びているさま。「—たる大空」「顔色—として土の如し」〈織田訳・花柳春話〉 2 草木があおあおと茂っているさま。「—たる...
そう‐そう【錚錚】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 金属や楽器の音がさえて響くさま。「警邏剣履の響—たるを聞く」〈東海散士・佳人之奇遇〉 2 多くのものの中で特にすぐれているさま。「—たる顔ぶれ」
そう‐そう【簇簇】
[ト・タル][文][形動タリ]群がり集まるさま。ぞくぞく。「この植物は、茎の先に、—として花をつけた」〈芥川・煙草と悪魔〉
そう‐そう【蹌蹌】
[ト・タル][文][形動タリ]よろめくさま。「只—として踉々(ろうろう)という形で吾妻橋へきかかったのです」〈漱石・吾輩は猫である〉
そう‐そう【叢叢】
[ト・タル][文][形動タリ]草木の群がり茂るさま。「—たる竹やぶ」
そう‐そう【鏘鏘】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 玉や金属が触れ合って鳴り響くさま。また、高く美しい音の響くさま。鏘然。「柱頭の時辰儀—として正午を報ず」〈菊亭香水・世路日記〉 2 盛んなさま。「服装から何か...
そう‐そう【然う然う】
[副](あとに打消しの語や反語を伴って)そんなに。それほどに。「—遊んではいられない」「—うまいぐあいにいくものか」 [感] 1 忘れていたことをふと思い出したときに用いる語。「—、君に言う...
そう‐ぞう【総総/惣惣】
《「そうそう」とも》すべて。全部。また、全員。「何の彼(か)んのと—で六七両がものはある」〈魯庵・破垣〉