その‐かた【其の方】
[代]三人称の人代名詞。「そのひと」を敬意を込めていうときに用いる。「—をお招きしましょう」 [名]その方面。「—ならでおぼし放つまじき綱も侍るをなむ」〈源・東屋〉
そのかた‐さま【其の方様】
その方面に関係のある人。その身内の人。「—かと覚えたる男女」〈太平記・三〉
その‐かみ【其の上】
(副詞的にも用いる) 1 過ぎたその時。当時。「—倫敦(ロンドン)留学中」〈漱石・満韓ところどころ〉 2 事の行われた、その時。「今一人は手をとらへて死にけり。—親いみじく騒ぎて」〈大和・一四七〉
その‐かみ【園神】
平安京の宮内省に祭られていた神。大物主神(おおものぬしのかみ)であるという。そののかみ。→韓神(からかみ)
そのから‐かみ【園韓神】
平安京の宮内省に祭られていた、園神(そのかみ)と韓神(からかみ)の併称。そのからのかみ。
その‐かわり【其の代(わ)り】
[接]それに代わることとして。それとひきかえに。「ノートを貸すよ。—金を貸してくれ」
その‐かん【其の間】
何かが行われているあいだ。「アメリカに行っていた—の事情は何も知らない」
其(そ)の気(き)にな・る
そうしようという気持ちになる。また、相手に言われた通りの気持ちになる。「引っ越すつもりはなかったが、いつの間にか—・った」「必ずできると言われて—・る」
その‐ぎ【其の儀】
そのようなわけ。そのような事情。そのこと。「—ばかりは御容赦下さい」
その‐くせ【其の癖】
[接] 1 前述の事柄を受けて、それと相反する事柄を導く。それなのに。それにもかかわらず。「彼は、やせていて、—大飯食らいだ」 2 そのうえ。「わしも仲間の太々講(だいだいこう)で、—講親といふ...