そら‐ごころ【空心】
偽りの心。うわのそらの気持ち。「いとゆゆしき事になむ、なでふ―にてかは」〈宇津保・蔵開中〉
そら‐ごと【空言/虚言】
うそ。いつわり。
そら‐ごと【空事/虚事】
本当ではない事柄。つくりごと。
そら‐さわぎ【空騒ぎ】
「からさわぎ」に同じ。「殿の人々―すれば」〈宇津保・藤原の君〉
そら‐ざま【空様/空方】
1 空の方向。上の方。上向き。「馬は、…首を―につとあげると」〈芥川・偸盗〉 2 あおむけ。「女は身を―に、両手に握った手綱をうんと控えた」〈漱石・夢十夜〉
そら‐ざや【空鞘】
1 刀身よりもずっと長く作ったさや。 2 余裕。ゆとり。「―モナイ人」〈日葡〉 3 中身と外見が違うこと。「仲人の―もなき無疵もの」〈柳多留拾遺・初〉
そら‐しょうもん【空証文】
いつわりの証文。
そら‐しらず【空知らず】
わざと知らないふりをすること。「その家の男主(あるじ)も―してあることなりけり」〈今昔・二三・一六〉
空(そら)知(し)らぬ雨(あめ)
《空から降ったわけではない雨という意から》涙のこと。
空(そら)知(し)らぬ雪(ゆき)
⇒空に知られぬ雪