そらだき‐もの【空薫き物】
そらだきの香(こう)。「—、いと心にくく薫り出で」〈源・若紫〉
そら‐おぼれ【空おぼれ】
とぼけたふりをすること。そらとぼけ。「我身こそあらぬ様なれそれながら—する君は君なり」〈源・若菜下〉
そら‐ごころ【空心】
偽りの心。うわのそらの気持ち。「いとゆゆしき事になむ、なでふ—にてかは」〈宇津保・蔵開中〉
たつなみ‐の【立つ波の】
[枕] 1 波が次々に寄せくる意から、「しくしく」に、また「寄る」と同音の「夜」にかかる。「君は来ず我(われ)は故なく—しくしくわびしかくて来(こ)じとや」〈万・三〇二六〉 「秋もなほ天の河原に...
なか‐ぞら【中空】
[名]空の中ほど。中天。「—までも立ち昇る烈々とした炎の色は」〈芥川・地獄変〉 [形動ナリ] 1 どちらともきまらないさま。中途半端。「いづ方にも寄らず—にうき御宿世なりければ」〈源・柏木〉...
と‐いうことは【と言うことは】
[連語] 1 …というわけは。…という意味は。「あの家を売った—、おそらく事業に失敗したのだろう」 2 (副詞的に用いて)つまりは。結局は。「彼は改正案に賛成した。—、われわれと同じ立場なのだ」
とうしゅく‐るい【荳菽類】
マメ科植物の作物の総称。ダイズ・アズキ・ソラマメなど。
てんじく‐まめ【天竺豆】
ソラマメのこと。
どく‐じゅ【読誦】
[名](スル)《「読」は見てよむこと、「誦」はそらで唱えること》声を出して経文(きょうもん)を読むこと。読経(どきょう)。「法華経を—する」
てんじく【天竺】
中国および日本で用いたインドの古称。「後漢書」西域伝に初見。 1 「天竺木綿」の略。 2 そら。天。「此の頃の御有様は、さりとも見たてまつりなば、—へも憧れじ」〈狭衣・一〉 3 接頭語的に...