ぞんじ‐がけな・い【存じ掛け無い】
[形][文]ぞんじがけな・し[ク]「思いがけない」の意の謙譲語。「まったく—・いことでございまして」
ぞんじ‐つき【存じ付き】
気づいたこと。思いつき。「私の—を申しませうか」〈虎寛狂・鬮罪人〉
ぞんじ‐つ・く【存じ付く】
[動カ五(四)]「思いつく」「気づく」の意の謙譲語。「火中に投没いたし候えば、則ち火気に化し、発響致候より、はからず—・き候」〈魯文・安愚楽鍋〉
ぞんじ‐の‐ほか【存じの外】
思いのほか。「—遅くなりまして申し訳ございません」
ぞん‐じょう【存生】
[名](スル)この世に生きていること。存命。生存。「我が身が—せる間に於ては」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
ぞんじ‐より【存じ寄り】
1 自分や身近な者の意見や気持ち。「自身ノ—ヲ用ユル」〈和英語林集成〉 2 自分や身近な者の知り合いをへりくだっていう語。「近くに—の家がございます」
ぞんじ‐よ・る【存じ寄る】
[動ラ四]「思いつく」「思い当たる」の意の謙譲語。「偽り枕交はせしに—・らぬ祝言の結納(ゆひいれ)」〈浄・関八州繋馬〉
ぞん・じる【存じる】
[動ザ上一]「ぞんずる」(サ変)の上一段化。「私の—・じるところを申し上げます」
ぞん・ずる【存ずる】
[動サ変][文]ぞん・ず[サ変] 1 「知る」「承知する」の意の謙譲語。「知らぬ—・ぜぬでらちがあかない」 2 「思う」「考える」の意の謙譲語。「お変わりなくお過ごしのことと—・じます」 [補説...
ぞん‐せい【存星/存清】
漆器の装飾技法の一。漆地に色漆で文様を描くか、文様を彫って色漆をつめこみ、輪郭や細部に沈金(ちんきん)を施したもの。中国、明代に始まる。日本の茶人がつけた名称。