たえ【栲/𣑥】
1 カジノキなどの繊維で織った白い布。 2 布類の総称。「にき—」「あら—」
たえ【妙】
[形動][文][ナリ] 1 不思議なまでにすぐれているさま。何ともいえないほど美しいさま。「—なる楽の音」 2 きわめてじょうずなさま。「歌にあやしく—なりけり」〈古今・仮名序〉
たえ‐い・る【絶え入る】
[動ラ五(四)] 1 息が絶えて死ぬ。「—・るような声」 2 気絶する。「童神子(わらはみこ)、夜半ばかりにはかに—・りにけり」〈平家・一〉
たえ‐か・ねる【堪え兼ねる】
[動ナ下一][文]たへか・ぬ[ナ下二]これ以上、がまんできなくなる。こらえきれなくなる。「激痛に—・ねてうめく」
たえ‐がた・い【堪え難い】
[形][文]たへがた・し[ク]がまんすることができない。辛抱できない。「—・い苦痛」「—・い屈辱」 [派生]たえがたさ[名]
たえ‐こも・る【絶え籠もる】
[動ラ四]世間との交渉を絶って引きこもる。「かく—・りぬる野山の末にも」〈源・橋姫〉
たえ‐しの・ぶ【堪え忍ぶ/耐え忍ぶ】
[動バ五(四)]つらさや苦しさをがまんする。じっと辛抱する。「苦しい生活を—・ぶ」「悲しみを—・ぶ」
たえ・す【絶えす】
[動サ変]絶えるようになる。なくなる。尽きてしまう。「かがり火にたちそふ恋の煙こそ世には—・せぬほのほなりけれ」〈源・篝火〉 [動サ四]絶えるようにする。たやす。「花を摘み、香(かう)を—・...
たえ‐ず【絶えず】
[副]とぎれることなく、引き続き行われているさま。間断なく。いつも。「—水が湧(わ)き出ている」
たえ‐だえ【絶え絶え】
[名・形動] 1 今にもとぎれそうでいながら、やっと続いていること。また、そのさま。「息も—な(の)ようす」「蚊遣の煙の—になったのを見て」〈鴎外・蛇〉 2 続かずにきれぎれになること。とぎれ...