たし‐な・い【足し無い】
[形][文]たしな・し[ク] 1 不十分である。足りない。乏しい。「二人は又押し黙って闇の中で—・い食物を貪り喰った」〈有島・カインの末裔〉 2 苦しい。つらい。「恵(うつくし)を施して困(くる...
たしなみ【窘み】
くるしむこと。くるしみ。困窮。「黎元(おほむたから)の—を救ひたまひき」〈推古紀〉
たしなみ【嗜み】
1 このみ。また、趣味や余技。 2 芸事などに関する心得。このみ。「多少は英語の—もある」 3 つつしみ。節度。「—を忘れる」 4 ふだんの心がけ。用意。「紳士の—」
たしなみ‐ごころ【嗜み心】
たしなむ心。つつしみの心。「大夫に気をのまれて、我と身に—のできて」〈浮・一代女・一〉
たしな・む【嗜む】
[動マ五(四)] 1 このんで親しむ。愛好する。「酒を—・む」 2 このんでそのことに励んでいる。芸事などの心得がある。「謡曲を—・む」 3 つつしむ。気をつける。用心する。「少しは行いを—・み...
たしな・む【窘む】
[動マ四]苦しむ。なやむ。辛苦する。「行きてさまよひ、居てなげき、昼も夜も—・みて」〈出雲国風土記〉 [動マ下二]「たしなめる」の文語形。
たしな・める【窘める】
[動マ下一][文]たしな・む[マ下二] 1 よくない点に対して注意を与える。いましめる。「不作法を—・める」 2 苦しめる。なやます。「外国人を追払わんとし、却て其夷狄(いてき)に—・めらるる」...