たぬき‐どん【狸丼】
熱い飯の上に天かすをのせ、天つゆをかけたもの。東京の早稲田大学近くの弁当屋が元祖という説がある。
たぬき‐ねいり【狸寝入り】
[名](スル)眠っているふりをすること。空寝(そらね)。「—して聞き耳を立てる」
狸(たぬき)の睾丸(きんたま)八畳敷(はちじょうじ)き
狸の陰嚢(いんのう)の非常に大きいことをいう言葉。大きく広がった物のたとえ。
たぬき‐の‐はらつづみ【狸の腹鼓】
月夜に狸が腹をたたいて楽しむという言い伝え。 [補説]狂言の曲名別項。→狸腹鼓
たぬきのはらつづみ【狸腹鼓】
狂言。大蔵・和泉(いずみ)流。雌狸が尼に化けて猟師に殺生を戒めるが、見破られて命ごいに腹鼓を打ち、すきを見て逃げる。
たぬき‐ばばあ【狸婆】
年老いてずるがしこくなった女をののしっていう語。
たぬき‐ばやし【狸囃子】
夜中に、どこからともなく聞こえてくる祭り囃子。俗に、狸が打つ腹鼓(はらつづみ)という。
たぬき‐ぶえ【狸笛】
風琴(ふうきん)の上部に狸の形をしたものをつけ、それを押して鳴らす玩具。
たぬき‐まめ【狸豆】
マメ科の一年草。原野に生え、高さ20〜60センチ。茎や葉の裏に褐色の細毛が密に生える。夏から秋に紫色の花を密につけ、花は正面から見るとタヌキの顔に似ている。ねこまめ。
たぬき‐も【狸藻】
タヌキモ科の多年生の食虫植物。池や水田に浮かび、葉は細かく羽状に分かれ、捕虫袋をもつ。夏、10〜25センチの花茎を出し、黄色い唇形花を開く。球状の芽をつくって水底に沈んで冬を越す。