たまご‐べに【卵紅】
歌舞伎の小道具の一。卵の殻に小さな穴をあけて血紅(のりべに)を入れたもの。血を見せる場面で、これをつぶして用いる。
たまご‐まき【卵巻(き)】
鶏卵を薄く焼いて他の材料を包んだもの。
たま‐ごめ【弾込め/玉籠め】
[名](スル)銃砲に弾丸をこめること。また、装塡(そうてん)された銃。「—したる猟銃を」〈鏡花・琵琶伝〉
たまご‐やき【卵焼(き)】
鶏卵をかきまぜ、調味料やだし汁で味つけをして焼いた料理。また、それを作るための底の浅い四角い鍋。
たまご‐ゆ【卵湯】
鶏卵に砂糖を加えてかきまぜ、熱湯を注いで作った飲み物。
たま‐ごりょう【多摩御陵】
「多摩陵」に同じ。
たま‐ごろも【玉衣/珠衣】
「たまぎぬ」に同じ。「雲晴れぬ五月きぬらし—むつかしきまで雨じめりせり」〈六条宰相家歌合〉
卵(たまご)を見(み)て時夜(じや)を求(もと)む
《「荘子」斉物論から》卵のうちから、鶏となって時を告げることを待ち望む。順序を考えず、せっかちに結果を求めるたとえ。
卵(たまご)を渡(わた)・る
きわめて危険なことのたとえ。「乱れて歌ふ鶏の、—・るあやうさの」〈浄・歌念仏〉