たよら
[形動ナリ]「たゆら」に同じ。「足柄(あしがり)の刀比(とひ)の河内に出づる湯のよにも—に児ろが言はなくに」〈万・三三六八〉
たより【頼り/便り】
1 (頼り)何かをするためのよりどころとして、たよっているもの。頼み。「地図を—に家を探す」「兄を—にする」 2 (便り)何かについての情報。手紙。知らせ。「—が届く」「風の—に聞く」 3 縁故...
たより‐がい【頼り甲斐】
頼りにするだけのねうち。頼っただけの効果。「さすが—のある先輩だ」
たより‐な・い【頼り無い】
[形][文]たよりな・し[ク] 1 たよりにならない。あてにならない。心もとない。「—・い返事」「—・い人」 2 たよりになるものがない。「由縁(ゆかり)の人を失い、—・き身となりしにつけ」〈逍...
たより‐なし【頼り無し】
1 頼りがいのない人。たのみにならない人。 2 頼りとする金のない人。貧乏人。貧困者。「徳人、—の家のうちの作法など書かせ給へりしが」〈大鏡・伊尹〉
たより‐や【便り屋】
江戸時代、料金を取って手紙や荷物を配達したもの。町飛脚(まちびきゃく)。便利屋。
たよ・る【頼る/便る】
[動ラ五(四)]《「手(た)寄る」の意》 1 たのみとする。つてを求めて近づく。「友人を—・って上京する」 2 助けとして用いる。依存する。「つえに—・って歩く」「自然の恵みに—・る」 [可能]...
た‐よわ・し【手弱し】
[形ク]弱い。かよわい。「岩戸(いはと)割る手力(たぢから)もがも—・き女(をみな)にしあればすべの知らなく」〈万・四一九〉