だい‐ぶっし【大仏師】
1 仏師の敬称。 2 奈良時代、官寺の造仏所で造仏に携わった仏師の長。 3 平安時代中期以降、有力寺院に所属し、多数の仏師を従えて大規模な仏像製作にあたった責任者。
だい‐ぶつ【大仏】
丈六(高さ1丈6尺、すなわち約4.8メートル)以上の大きな仏像。奈良東大寺の盧舎那仏(るしゃなぶつ)、鎌倉高徳院の阿弥陀如来などが有名。
だい‐ぶつ【代物】
代わりの品物。代品。
だいぶつ‐かいげん【大仏開眼】
大仏が完成したときに目を入れて入魂する供養の法会。入眼式。大仏開眼供養。 [補説]作品名別項。→大仏開眼
だいぶつかいげん【大仏開眼】
長田秀雄の戯曲。5幕11場の歴史劇。大正9年(1920)4月、「人間」誌に発表。昭和15年(1940)、新協劇団により初演。
だいぶつ‐ざか【大仏坂】
神奈川県鎌倉市西北の丘陵を越える急坂の山道。鎌倉七口の一。大仏切通し。
だいぶつ‐しょうほう【大仏商法】
奈良の大仏に参詣する客が立ち寄るのを待つだけで、進んで客を集める努力をしない奈良商人の消極性をいう語。 [補説]古くは、大仏に参詣する客を捉えて逃さない奈良商人の商売上手を言ったともいう。
だいぶつ‐でん【大仏殿】
大仏を安置した殿堂。奈良東大寺や京都方広寺のものが有名。
だいぶつ‐べんさい【代物弁済】
債務者が債権者の承諾を得て、本来負担していた給付に代えて他の給付で債務を消滅させること。
だいぶつ‐もち【大仏餅】
大仏の形を焼き印で押した餅菓子。江戸時代、京都の誓願寺門前や方広寺大仏殿前の餅屋で売り出したのが始め。奈良名物のものは東大寺にまつわり、鎌倉時代から伝わる。