つげ【告げ】
告げること。知らせること。また、その言葉。特に、神仏からの知らせ。託宣。→お告げ
つげ【黄楊/柘植】
ツゲ科の常緑低木。関東以西の山地に自生。葉は対生で密につき楕円形で小さく堅い。春、淡黄色の小花が群生する。材は緻密(ちみつ)で堅く櫛(くし)・印材や将棋の駒などに用いられる。ほんつげ。朝熊(あさ...
つげ‐ぐち【告げ口】
[名](スル)人の過失や秘密を、こっそり別の人に告げ知らせること。「先生に—する」
つげ‐ぐし【黄楊櫛】
黄楊の木で作った櫛。
つげ‐さと・す【告げ諭す】
[動サ五(四)]よく言い聞かせる。説諭する。「事のよしあしを—・す」
つげ‐しら・せる【告げ知らせる】
[動サ下一][文]つげしら・す[サ下二]伝えてわからせる。また、広く触れて知らせる。「有線放送で—・せる」
つげ‐の‐おぐし【黄楊の小櫛】
1 黄楊の木で作った小櫛。つげぐし。 2 《「つげ」を「告げ」の意にとって》占いの一種。黄楊の櫛を持ち外へ出て、道祖神を念じ、来る人の言葉によって吉凶を占う。
つげ‐ぶみ【告げ文】
「告文(こうもん)」に同じ。
つげ‐や・る【告げ遣る】
[動ラ四]口頭または書面で知らせてやる。「沖辺より舟人上る呼び寄せていざ—・らむ旅の宿りを」〈万・三六四三〉
つげ‐よしはる【つげ義春】
[1937〜 ]漫画家。東京の生まれ。本名、柘植(つげ)義春。独特な暗いタッチで、不条理な人間の情念を描き出す幻想的な作品が全共闘世代の共感を得る。代表作「ねじ式」「紅い花」「無能の人」など。