つつ‐うらうら【津津浦浦】
《「つづうらうら」とも》全国いたるところの港や海岸。また、全国いたるところ。国じゅう。「—に行きわたる」
つつ‐お【筒落】
「筒落米(つつおごめ)」の略。「旦那の身上(しんしゃう)で一年に千両、二千両は—でもあること」〈浄・淀鯉〉
つつお‐ごめ【筒落米】
刺米(さしまい)のとき、米さしの筒から地面にこぼれ落ちた米。「貰へども一粒くれぬ—人は噛むらし面影に立つ」〈仮・仁勢物語・下〉
つつ‐おと【筒音】
小銃や大砲などを打つ音。
つつが【恙】
1 病気などの災難。わずらい。やまい。→つつがない「事に触れて、我が身に—ある心地するも」〈源・匂宮〉 2 「恙虫(つつがむし)」の略。〈文明本節用集〉
つつ‐がき【筒描き】
染色の糊置(のりお)き法の一。紙または布製の円錐形の筒に防染糊を入れ、糊を絞り出して模様を描くもの。筒引き。
つつ‐がき【筒牡蠣】
ハマユウガイ科の二枚貝。浅海の砂中にすむ。長さ約30センチの円筒状をし、先端に小さな貝殻が付着する。本州中部以南に分布。
つつが‐な・い【恙無い】
[形][文]つつがな・し[ク]病気・災難などがなく日を送る。平穏無事である。「—・く暮らす」「—・く日程を終える」
つつがね‐いろ【砲金色/筒金色】
金属光沢のある暗灰色。ガンメタリック。
つつが‐むし【恙虫】
ダニ目ツツガムシ科のケダニの総称。成虫は体長1〜2ミリ、体表に多数の毛が生えている。幼虫は野ネズミに寄生し、時に人間を吸血して恙虫病を媒介する。アカツツガムシ・タテツツガムシなどがある。ようちゅう。