つね【常/恒】
1 いつでも変わることなく同じであること。永久不変であること。「有為転変の、—のない世」 2 いつもそうであること。ふだん。平素。「—と変わらぬ笑顔」「朝の散歩を—とする」 3 特別でないこと。...
つね‐あし【常足】
歌舞伎の大道具で、二重舞台の一。舞台面より1尺4寸(約42センチ)の高さに組む。高足(たかあし)・中足(ちゅうあし)より低く、普通の民家などに用いる。
つね‐しょうぞく【常装束】
⇒襲装束(かさねしょうぞく)
つね‐づね【常常】
いつも。ふだん、平生。副詞的にも用いる。「—の心掛け」「—言い聞かせてある」
つね‐てい【常体】
普通のありさま。また、普通の程度。「人より遅く仕廻(しまひ)、早く出るその働き—の事にあらず」〈浮・新永代蔵〉
つね‐な・し【常無し】
[形ク]変わりやすい。無常だ。はかない。「世の中を—・きものと今そ知る奈良の都のうつろふ見れば」〈万・一〇四五〉
つね‐なみ【常並(み)】
[名・形動]なみひととおりであること。また、そのさま。世間なみ。「—ならばお両親の見取り看護もすべき身が」〈一葉・別れ霜〉
つね‐なら◦ず【常ならず】
[連語] 1 一定しない。無常である。「飛鳥川の淵瀬—◦ぬ世にしあれば」〈徒然・二五〉 2 普通ではない。いつもと違っている。「殊に母がなげきも—◦ず」〈浮・武家義理・一〉
つね‐に【常に】
[副] 1 どんな時でも。いつも。絶えず。「—微笑を絶やさない」 2 変わることなく。そのままに。「世の中や—ありける」〈万・八〇四〉 →何時(いつ)も[用法]
つね‐の‐ごしょ【常の御所】
1 内裏の中で、天皇の日常の居所。古くは仁寿殿(じじゅうでん)、後世には清涼殿を用いた。近世になり常御殿(つねのごてん)として独立した。 2 寝殿造りで、主人が日常住む部屋または建物。