て‐ならい【手習い】
1 文字を書くことを習うこと。習字。 2 けいこ。学問。「六〇の—」 3 心に浮かぶままに古歌などを書き記すこと。「例ならぬけしきを見て、いと心憂しと思ひて前なる硯に、—をしてかく書き付く」...
てならい‐こ【手習ひ子】
師匠について習字を教わる子供。手習い子供。「—の筆の軸を貰ひ溜めて、竹暖簾(なうれん)をこしらへさせ」〈浮・新永代蔵・一〉
てならいこ【手習子】
歌舞伎舞踊。長唄。七変化「杜若七重(かきつばたななえ)の染衣(そめぎぬ)」の一。増山金八作詞、初世杵屋(きねや)正次郎作曲。寛政4年(1792)江戸河原崎座初演。寺子屋帰りの、ませた町娘の踊り。
てならい‐ししょう【手習い師匠】
習字を教える師匠。また、寺子屋の師匠。
てならい‐ぞうし【手習い草紙】
習字に用いる帳面・冊子。
てならい‐どころ【手習い所】
習字を教える所。手習い師匠の家。
手習(てなら)いは坂(さか)に車(くるま)を押(お)す如(ごと)し
学問は少し油断するともとへ戻ってしまうから、絶えず努力しなくてはいけないというたとえ。
てならい‐はじめ【手習い始め】
習字をし始めること。また、けいこ事などのし始め。「—にピアノを習わせる」
て‐なら・う【手習ふ】
[動ハ四] 1 字を書く練習をする。習字をする。「この二歌は…—・ふ人のはじめにもしける」〈古今・仮名序〉 2 心に浮かぶ古歌などを無造作に書き記す。「木幡の里に馬はあれどなど、あやしき硯召し出...
て‐ならし【手慣らし/手馴らし】
手になじませること。また、手を慣れさせること。「新品の万年筆を—に使ってみる」「—に一曲弾く」