なにに‐まれ【何にまれ】
[連語]《「なににもあれ」の音変化》なんであってもかまわない。どれと限らず。「彼はそのために—仕事のありしだい身を骨灰にして働いた」〈中勘助・菩提樹の蔭〉 「—、かにまれ、手にあたらん物を取りて...
なに‐と【何と】
[連語]《代名詞「なに」+格助詞「と」》ほかにも同種類のものがあるという意を表す。助詞的に用いられる。など。「これかれ酒—持て追ひ来て」〈土佐〉 [副] 1 どんなふうに。どのように。「さて...
何(なに)はさておき
ほかの事はひとまずあとのことにしても。まっ先に。「—被災地の救援にあたる」
なな‐の‐やしろ【七の社】
「山王七社(さんのうしちしゃ)」に同じ。「わが頼む—のゆふだすきかけても六の道にかへすな」〈新古今・神祇〉
なに‐ほど【何程】
(副詞的にも用いる) 1 どれほど。どのくらい。数量・程度についての疑問を表す。「資金は—必要ですか」 2 どんなに。いかに。程度の不定を表すことにより、その甚だしさを示す。「会うことを—楽しみ...
何分(なにぶん)にも
なんといっても。とにもかくにも。「—昔の事なので思い出せない」
何(なに)は無(な)くとも
格別のものはなくとも。ほかのものは差し置いても。当面はそのものがあれば十分という気持ちを表す。「—米の飯だけは欠かせない」
何(なに)かせ◦む
ある行為をしても結局は何の役にも立たない、という気持ちを表す。何になろうか、何にもなりはしない。「思ふ事ならでは世の中に生きて—◦むと思ひしかば」〈竹取〉
なな‐かまど【七竈】
バラ科の落葉高木。山地に自生。葉は長楕円形の小葉が5〜7対つく羽状複葉で、秋に紅葉する。7月ごろ、白色の小花を群生し、実は熟すと赤い。材は燃えにくく、名は七度かまどに入れても燃えないということに...
なび・く【靡く】
[動カ五(四)] 1 風や水の勢いに従って横にゆらめくように動く。「柳が風に—・く」 2 他の意志や威力などに屈したり、引き寄せられたりして服従する。また、女性が男性に言い寄られて承知する。「...