とう‐ま【稲麻】
「稲麻竹葦(ちくい)」に同じ。「馬回りに徒(かち)立ちの射手五百人、…—の如く打ち囲うだり」〈太平記・二六〉
とうま‐ちくい【稲麻竹葦】
《稲・麻・竹・葦の群生するようすから》多くの人が入り乱れて集まっているようすや、幾重にも取り囲んでいるようすをたとえていう語。「余りに人参り集ひて、筍(たかんな)を込み、—のごとし」〈平家・三〉
とう‐まる【唐丸/鶤鶏】
1 ニワトリの一品種。長鳴き鶏(どり)の一。羽色は一般に黒色で、新潟県で作り出された。 2 「唐丸籠(かご)」の略。
とうまる‐おくり【唐丸送り】
江戸時代、罪人を唐丸籠(かご)に入れて護送すること。
とうまる‐かご【唐丸籠】
1 唐丸1を入れて飼う、円筒形の竹籠。 2 《形が1に似るところから》江戸時代、罪人を護送するのに用いる、上を網でおおった竹駕籠(かご)。
とうまる‐やぶり【唐丸破り】
唐丸送りのかごを破って罪人が脱走したり、また、罪人を脱走させたりすること。また、その罪人。
とう‐まんじゅう【唐饅頭】
小麦粉に砂糖・鶏卵をまぜて作った皮であんを包み、円形または小判形に焼いた和菓子。