あきのよのながものがたり【秋夜長物語】
室町初期の物語。作者未詳。1巻。瞻西上人(せんさいしょうにん)が、石山観音の変化(へんげ)梅若を愛することにより成道したという稚児(ちご)物語。御伽草子(おとぎぞうし)の先駆。
あだし【他し／異し】
［語素］《「あたし」とも》名詞の上に付いて、他の、よその、違っている、の意を表す。「逢ひがたき君に逢へる夜ほととぎす—時ゆは今こそ鳴かめ」〈万・一九四七〉 [補説]一説に、シク活用形容詞ともされ...
あ‐かがり【皸／皹】
《「あ」は足、「かがり」は、ひびが切れる意の「かかる」の連用形から。元来は足についていったか》あかぎれ。《季 冬》「—をかくして母の夜伽(よとぎ)かな／一茶」
アギアソフィア‐せいどう【アギアソフィア聖堂】
《Agia Sophia／Αγία Σοφία》ギリシャ北部の港湾都市テッサロニキにあるギリシャ正教の教会。8世紀の建造とされ、バシリカ式とギリシャ十字式の中間的な平面構成をもつ。また、聖像禁止...
あずき‐あらい【小豆洗い】
１ 小豆を洗う音をたてる妖怪。川辺に近づくと「小豆とぎましょか、人とって食いましょか、しょきしょき」と声がするという。全国に伝承がみられる。小豆研(と)ぎ。 ２ チャタテムシの別名。
あと・う【誂ふ／聘ふ】
［動ハ下二］ １ 結婚を申し込む。妻として迎える。「黒媛を妃(みめ)とせむと欲(をほ)して、—・ふること既にをはりて」〈履中紀〉 ２ 誘う。「廬城(いほき)の河に武彦を—・へ率ゐて」〈雄略紀〉 ...
一(いち)が栄(さか)・える
物語やおとぎ話の最後にいう決まり文句で、「めでたし、めでたし」の意。一期(いちご)栄える。市が栄える。
いそのかみ【石上】
奈良県天理市の石上町・布留(ふる)町の辺り。［歌枕］ 
［枕］にある地名「布留(ふる)」に、さらにそれと同音の「降る」「振る」「古る」などにかかる。「—降るとも雨につつまめや」〈万・六六四〉...
いが・む【啀む】
［動マ五（四）］ １ 動物が牙をむいてかみつこうとする。〈和英語林集成〉「岩角に爪とぎたて、二人をめがけ—・みかかるを」〈浄・国性爺〉 ２ 激しい口調で立ち向かう。くってかかる。「うぬめ乗れと—...
息(いき)が長(なが)・い
１ 長期にわたって続いている。「—・い仕事」 ２ 文章で、句点から次の句点までの間が長い。文が長くとぎれずに続く。
