となり‐しらず【隣知らず】
1 近くに他の家がないこと。また、その家。 2 《隣近所が気づかないくらいの音でつく意から》ぼたもちの異称。 3 隣近所に知れないようにひそかに行う、簡略な婚礼。「離れ座敷は—」〈浄・千本桜〉
となり‐ずから【隣ずから】
隣どうしである間柄。「—の寒暄(かんけん)の挨拶が喰付きで」〈二葉亭・浮雲〉
となり‐づきあい【隣付(き)合い】
隣家との交際。隣どうしのつきあい。
隣(となり)の芝生(しばふ)は青(あお)い
《The grass is always greener on the other side of the fence.の訳語》何でも他人のものはよく見えるものである。隣の花は赤い。隣の糂粏味噌...
隣(となり)の糂粏味噌(じんだみそ)
隣の糂粏味噌(ぬかみそ)のほうが香ばしく感じられるように、よそのものはなんでもよく見えること。
隣(となり)の疝気(せんき)を頭痛(ずつう)に病(や)む
隣家の人の疝気を頭痛がするほど心配する意から、自分に関係のないことを心配するたとえ。人(ひと)の疝気を頭痛に病む。
隣(となり)の宝(たから)を数(かぞ)える
自分にはなんの利益にもならないことをするたとえ。人(ひと)の宝を数える。
隣(となり)の花(はな)は赤(あか)い
⇒隣の芝生は青い
となりのやえちゃん【隣の八重ちゃん】
島津保次郎監督による映画の題名。昭和9年(1934)公開。出演、逢初夢子、岡田嘉子、大日方伝ほか。
となりのよめ【隣の嫁】
伊藤左千夫の自伝的小説。明治41年(1908)、雑誌「ホトトギス」に発表。千葉の農村を舞台とする悲恋物語。