と‐の‐こ【砥の粉】
砥石(といし)を切り出すときに出る粉末。また、黄土を焼いて作った粉。刀剣の研磨、木材の着色、塗料の下地に用いる。
とのこ‐いろ【砥の粉色】
砥の粉の色。薄い黄土色。
とのこと
人から聞いた話であることを表す。…という。…だそう。「彼は会社をやめた—だ」
との‐ご【殿御】
女性が男性を敬っていう語。
との‐ごころ【殿心】
女性が男性を恋しく思う心。「もやもやと上気して…—のおこり」〈浮・一代女・四〉
砥(と)の如(ごと)◦し
砥石の表面のように平らである。「坦坦たる—◦き県道となって」〈蘆花・思出の記〉
堵(と)の如(ごと)◦し
多くの人が集まり垣根をめぐらしたようである。見物人の多いようすにいう。「—◦く勘次とおつぎの周囲に集まった」〈長塚・土〉
とのご‐はじめ【殿御始め】
「殿始め」に同じ。「—の新枕」〈浄・忠臣蔵〉
とのご‐ぶり【殿御振り】
男ぶり。男まえ。「色も香もある—」〈浄・太功記〉
との‐ごも・る【殿隠る】
[動ラ四] 1 《殯(もがり)の宮にこもる意から》「死ぬ」の尊敬語。おかくれになる。崩御する。「大殿を仕へ奉りて—・り隠りいませば」〈万・三三二六〉 2 《寝殿にこもる意から》「寝る」の尊敬語。...