虎(とら)の威(い)を借(か)る狐(きつね)
《「戦国策」楚策から》他の権勢に頼って威張る小人(しょうじん)のたとえ。
とら‐の‐お【虎の尾】
1 オカトラノオの別名。《季 夏》「掌に承けて—の柔かき/風生」 2 トラノオシダの別名。
とらのお‐しだ【虎の尾羊歯】
チャセンシダ科の常緑、多年生のシダ。山野に自生。葉は羽状に裂け、裏面に線状に胞子嚢(ほうしのう)群がつく。
虎(とら)の尾(お)を踏(ふ)む
《「易経」履卦から》非常に危険なことをすることのたとえ。虎の口へ手を入れる。
とら‐の‐かしら【虎の頭】
虎の頭の形に模した作り物。それを煮るまねをした湯で産湯を使わせると、子供の穢(けが)れを払い丈夫に育つといわれた。後世の犬張り子はこれに倣ったものといわれる。
とら‐の‐かわ【虎の皮】
虎の毛皮。敷物や、太刀・槍(やり)の鞘(さや)の素材とする。
虎(とら)の皮(かわ)の褌(ふんどし)
1 鬼や雷神などが、腰に着けているという虎の皮で作ったふんどし。 2 「取らぬ狸(たぬき)の皮算用」にかけて、そうはうまくいかない、の意をしゃれていう言葉。「おいらをおさきにしやあがって文使ひさ...
とら‐の‐こ【虎の子】
《虎はその子を非常にかわいがるところから》大切にして手放さないもの。秘蔵の金品。「—の財布」
虎(とら)の子(こ)渡(わた)し
《虎が子を3匹生むと、その中には必ず彪(ひょう)が1匹いて他の2匹を食おうとするので、川を渡る際に子を彪と2匹だけにしないよう子の運び方に苦慮するという「癸辛雑識」続集・下にみえる故事から》生計...
虎(とら)の髭(ひげ)を拈(ひね)・る
きわめて危険な行いをすることのたとえ。虎の髭を数える。