なき‐た・てる【泣(き)立てる/鳴(き)立てる】
[動タ下一][文]なきた・つ[タ下二] 1 (泣き立てる)声をあげてしきりに泣く。「おなかをすかせた赤ん坊が—・てる」 2 (鳴き立てる)虫・鳥獣などが声高に鳴く。「子犬がきゃんきゃん—・てる」
なき‐たま【亡き魂】
[連語]死んだ人のたましい。「あはれ、—や宿りて見給ふらむ」〈源・東屋〉
泣(な)き出(だ)しそうな空模様(そらもよう)
今にも雨が降りだしそうな空のようす。
なき‐だ・す【泣(き)出す/鳴(き)出す】
[動サ五(四)] 1 (泣き出す)泣きはじめる。「こらえきれずに—・す」 2 (鳴き出す)鳴きはじめる。「鳥が—・す」
なき‐ちら・す【鳴き散らす】
[動サ四]鳥が鳴きながら飛び回り、花を散らす。「うぐひすの—・すらむ春の花いつしか君と手折りかざさむ」〈万・三九六六〉
なきっ‐つら【泣きっ面】
「なきつら」の音変化。「—をかく」
なき‐つ・く【泣(き)付く】
[動カ五(四)] 1 泣きながらすがりつく。「わっと—・く」 2 泣かんばかりに頼み込む。哀願する。「—・かれて金を貸す」
なき‐つく・す【泣(き)尽(く)す/鳴(き)尽(く)す】
[動サ五(四)] 1 (泣き尽くす)泣きたいだけ存分に泣く。「涙もかれんばかりに—・す」 2 (鳴き尽くす)虫などが声の限りに鳴く。「蟋蟀は…変りなく秋を—・している」〈芥川・戯作三昧〉
なき‐つら【泣(き)面】
泣いた顔つき。また、泣き出しそうな顔つき。泣き顔。泣きっ面。「—を見せる」
泣(な)き面(つら)に蜂(はち)
泣いている顔をさらに蜂が刺す。不運や不幸が重なることのたとえ。