泣(な)く子(こ)と地頭(じとう)には勝(か)てぬ
聞き分けのない子や横暴な地頭とは、道理で争っても勝ち目はない。道理の通じない相手には、黙って従うしかない。
なくこ‐なす【泣く子なす】
[枕]乳を探り求めて泣く子のように、または、人込みにはぐれた親を求めて泣く子のように、の意から、「さぐり」に掛かる。「里人の行きの集ひに—行き取り探り」〈万・三三〇二〉
泣(な)く子(こ)もあれば笑(わら)う子(こ)もある
同じ子供でも、泣く子もあれば笑う子もあるように、世の中はさまざまである。
泣(な)く子(こ)も黙(だま)る
聞き分けなく泣いている子供も急に黙ってしまうほど、威力や勢力のあることのたとえ。
泣(な)く子(こ)も目(め)を開(あ)け
泣いている子でも、目をあけて周囲の状況を見る。いくら思慮分別のない者でも、少しは時と場合とを考えて振る舞うものだ。