たち‐し・く【立ち頻く】
[動カ四]次から次へと休みなく立つ。しきりに立つ。「英遠(あを)の浦に寄する白波いや増しに—・き寄せ来(く)あゆをいたみかも」〈万・四〇九三〉
たち‐すく・む【立ち竦む】
[動マ五(四)] 1 恐ろしさや驚きなどで、立ったまま動けなくなる。「事故現場を目撃して—・む」 2 身動きしないで、立ちつづける。「腰痛きまで—・み給へど」〈源・宿木〉
だだ‐もれ【だだ漏れ】
《「だだ」は接頭語》はなはだしく漏れ出ること。際限なく漏れること。「情報が—になる」
たち‐よ・る【立(ち)寄る】
[動ラ五(四)] 1 近くに行く。近寄る。「窓辺に—・る」 2 目的地へ行く途中、ついでに訪れる。「帰りがけに書店に—・る」 3 波が起こって寄せてくる。「年を経て波—・らぬ住江のまつかひなしと...
たち‐わずら・う【立ち煩ふ】
[動ハ四] 1 立ち続けてつらい思いをする。立ちくたびれる。「夜一夜—・ひて帰るとて」〈大和・七六〉 2 立ち去りがたく思う。「とかく—・ふなる庭のたたずまひも」〈源・賢木〉 3 車の置き場がな...
たち‐はし・る【立ち走る】
[動ラ四]《「たちばしる」とも》 1 立って走っていく。また、走り回る。「—・り叫び袖振りこいまろび」〈万・一七四〇〉 2 こまめに働く。「よめの発明者臥具とり片づけて、御手水(おてうづ)御膳よ...
たちまち【忽ち】
[副]《「立ち待ち」の意からか》 1 非常に短い時間のうちに動作が行われるさま。すぐ。即刻。「うわさが—広がる」「飲めば—効く薬」「—のうちに売り尽くす」 2 思いがけなく、ある事態が発生するさ...
たちのみ‐や【立(ち)飲み屋】
カウンターのみで椅子がなく、立ったまま飲食する形態の酒場。
たち‐そ・う【立(ち)添う】
[動ワ五(ハ四)] 1 離れないでそばにいる。よりそう。つきそう。「恋人の影も—・う」〈鏡花・歌行灯〉 2 ある状態に他のものが付け加わる。「御匂の—・ひたれば」〈源・蛍〉 3 人のあとを追って...
たち‐つく・す【立(ち)尽(く)す】
[動サ五(四)]感激したり呆然となったりして、いつまでもじっと立っている。「なすすべもなくその場に—・す」