なず・む【泥む/滞む】
[動マ五(四)] 1 そのことに心がとらわれる。こだわる。執着する。「旧例に—・む」「強ちに外形に—・みて総ての物類を描擬するにあらず」〈逍遥・小説神髄〉 2 物事がはかばかしく進まないでいる。...
なずらい【準ひ/准ひ/擬ひ】
《動詞「なずらう」の連用形から》本物に準ずること。匹敵すること。似つかわしいこと。また、そのもの。「かの人の御—にだにもあらざりけるかな」〈源・若菜下〉
なずら・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ四]類する。準ずる。「女御子たち二所、この御腹におはしませど、—・ひ給ふべきだにぞなかりける」〈源・桐壺〉 [動ハ下二]「なずらえる」の文語形。
なずらえ【準へ/准へ/擬へ】
「なずらい」に同じ。「これかれ参らすれど、をさをさ—なるもなし」〈増鏡・老のなみ〉
なずらえ‐うた【準え歌】
古今集仮名序の和歌の六義(りくぎ)の一。物事になぞらえて詠んだ歌。漢詩の六義の「比」にあたる。なぞらえうた。
なずら・える【準える/准える/擬える】
[動ア下一][文]なずら・ふ[ハ下二]「なぞらえる」に同じ。「世間を荒海に—・える」「茶室に—・えた造り」