な‐ぞ【謎】
《「何(な)ぞ」の意から》 1 「なぞなぞ」に同じ。 2 遠回しに言ってそれとなくさとらせようとすること。 3 内容・正体などがはっきりわからない事柄。「宇宙の—を解く」「—に包まれた事件」
な‐ぞ【何ぞ】
《「なにぞ」の音変化》 [副]《古くは「なそ」》どうして。なぜ。「—かう暑きにこの格子はおろされたる」〈源・空蝉〉 [連語] 1 何であるか。なにごとか。「こは—。あなもの狂ほしの物怖ぢや」...
なぞ
[副助]《「なんぞ」の音変化》副助詞「なんぞ」に同じ。「そば—取ろうか」「医者に—行くもんか」
なぞ・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ下二]《古くは「なそふ」とも》見立てる。くらべる。なぞらえる。「愛(うるは)しみ我が思ふ君はなでしこが花に—・へて見れど飽かぬかも」〈万・四四五一〉
なぞえ
ななめ。はすかい。また、斜面。「青い竹垣を—に向の方へ廻り込んで」〈漱石・永日小品〉
なぞえ【準へ/准へ/擬へ】
《動詞「なぞう」の連用形から》比較すること。区別すること。「あふなあふな思ひはすべし—なく高き卑しき苦しかりけり」〈伊勢・九三〉
なぞ‐かけ【謎掛(け)】
言葉遊びの一つ。相手が出したお題に対し、臨機応変に他の言葉を挙げ、次いでそれらの共通点を説く。「大辞泉(お題)とかけて銀座4丁目交差点と解く。その心は、どちらも日本最高のじしょ(辞書・地所)」な...
なぞ‐かんばん【謎看板】
文字や絵などに意味をもたせ、その謎を解かせる看板。焼き芋屋の看板に「十三里」と書いて「九里四里(栗(くり)より)うまい」の意味を表すなどの類。
なぞ‐ことば【謎言葉】
謎になっている言葉。質屋のことを一六銀行、片思いのことを鮑(あわび)という類。→一六銀行 →鮑の片思い
なぞ‐ぞめ【謎染(め)】
謎の意味を寓した絵模様を染め出した布地。斧(よき)・琴・菊をあしらって「善き事を聞く」の意を表しているなど。