など【何ど】
[副]《「なにと」の音変化》なぜ。どうして。「—かくはするぞ」〈宇治拾遺・一〇〉
など【等/抔】
[副助]《副助詞「なんど」の音変化》名詞、活用語の連用形、一部の助詞などに付く。 1 一例を挙げ、あるいは、いくつか並べたものを総括して示し、それに限らず、ほかにも同種類のものがあるという意を表...
など‐か【何どか】
[副]《副詞「など」+係助詞「か」から》どうして…か。「藤波の茂りは過ぎぬあしひきの山ほととぎす—来鳴かぬ」〈万・四二一〇〉
などか‐は【何どかは】
[連語]「などか」を強めた言い方。「—、かく定かに思ひ知り給ひけることを、今までは告げ給はざりつらむ」〈源・明石〉
などか‐も
[連語]「などか」に詠嘆の気持ちを込めた言い方。どうして、まあ。「—妹(いも)に告(の)らず来にけむ」〈万・五〇九〉
な‐どころ【名所】
1 姓名と住所。 2 景色・旧跡などで有名な場所。めいしょ。「桜の—」 3 器物などの部分の名称。「鎧(よろい)の—」「馬の—」
など‐て【何どて】
[副]《副詞「など」+接続助詞「て」から》どうして。なぜ。「故宮おはしましし世を、—辛(から)しと思ひけむ」〈源・末摘花〉
など‐て
[連語]《「などい(言)ひて」の音変化》…などと言って。「急ぎ出でぬる—、見えたりし人」〈かげろふ・下〉
などて‐か【何どてか】
[連語]《「か」は係助詞》どうして…だろうか。「世の中もいと常なきものを、—さのみは思ひ悩まむ」〈源・若菜上〉
など‐や【何どや】
[副]「など」の疑問の意を強めた言い方。「—今まで迎へさせ給はぬぞ」〈平家・一〇〉