なにも【汝妹】
《「なのいも」の音変化。本来「な」は一人称》男が女を親しんで呼ぶ語。あなた。「愛(うつく)しき我(あ)が—の命(みこと)」〈記・上〉
なに‐も【何も】
[副]あとに打消しの語を伴う。 1 全面的に否定する気持ちを表す。まったく。「—知らない」 2 取り立ててそう限定する必要もないという気持ちを表す。別段。「—今日でなくともいいのに」
なに‐も【何も】
[連語](「…も何も」の形で)同類の事物を一括して示す。どんなものでも。「仕事も—忘れて休養する」
何(なに)も彼(か)にも
何もかも。すべてみな。
何(なに)も彼(か)も
どれもこれも。すべて。「—失った」
なにもしてない
笙野頼子の中編小説。平成3年(1991)「群像」誌に掲載。引きこもりのような生活を送る女性のモノローグという体裁をとる。第13回野間文芸新人賞受賞。
なに‐もの【何物】
どのような物。いかなる物。「健康は—にも代えがたい」「犠牲以外の—でもない」
なに‐もの【何者】
1 はっきりしない相手をさす語。だれ。何人(なにびと)。「—かに聞かれていたらしい」 2 あらゆる人。いかなる人。何人(なにびと)。「—も太刀打ちできない」