なに‐がな【何がな】
[連語]《「がな」は副助詞》願望にかなうものを探し求める気持ちを表す語。なにか。「俳人の中には—新奇を弄し少しも流行におくれまじとする連中ありて」〈子規・墨汁一滴〉 「—取らせんと思へども」〈宇...
何(なに)が何(なに)して何(なん)とやら
浪曲の節(ふし)を示すのに、それにのせていう言葉。
何(なに)がなんでも
どんなことがあっても。絶対に。「—やりぬくぞ」
名(な)に聞(き)・く
うわさに聞く。音に聞く。「まことにて—・くところ羽根ならば飛ぶがごとくに都へもがな」〈土佐〉
なに‐くそ【何糞】
[感]困難な事態に出あったときに、くじけそうな気持ちを奮いたたせるために発する語。「—負けるものか」
なに‐くれ【何くれ】
[副]あれやこれや。いろいろ。何くれとなく。「居りさえすれば、—と款待(もて)なして呉れた」〈漱石・坊っちゃん〉 [代]不定称の指示代名詞。不特定多数の人や事物を漠然とさす。なになに。「—の...
何(なに)くれと無(な)く
あれこれ。いろいろ。なにくれと。「常日ごろ—力になってくれる」
何(なに)食(く)わぬ顔(かお)
何も知らない、自分には関係ないという顔つき、またはそのように振る舞うようす。そしらぬ顔。「人を裏切りながら—でつき合う」
なにげ‐な・い【何気無い】
[形][文]なにげな・し[ク]はっきりした考えや意図がなくて行動するさま。また、そのように見えるさま。さりげない。「—・いふうを装う」「—・く近づく」 [補説]「何気に」は「何気ない」の「ない」...
なにげ‐なし【何気無し】
さりげないようす。なにげないこと。「喫茶店の入り口を—に見ていた」 [補説]「なにげに」という言い方については「なにげない」の補説で解説。→何気無い