まかり‐のぼ・る【罷り上る/罷り登る】
[動ラ四]「のぼる」の謙譲語。 1 登る。「昨日、山へ—・りにけり」〈源・夕顔〉 2 上京する。「伊勢の斎宮(いつきのみや)わたりより—・りて侍りける人に」〈後拾遺・恋三・詞書〉 3 参上する。...
ま・する【摩する】
[動サ変][文]ま・す[サ変] 1 こする。みがく。「奮然立ち上がって更に—・する腕の無念さ」〈一葉・うもれ木〉 2 ある線にすれすれになるほど近づく。迫る。接近する。「先人の塁を—・する」「天...
まろ‐らか【円らか】
[形動ナリ]まるまるとしているさま。まろやか。「腕(かひな)をさし出でたるが—にをかしげなるほども」〈源・宿木〉
はん‐ごろし【半殺し】
1 ほとんど死ぬくらいの状態になるほど痛めつけること。「—の目にあわせる」 2 ぼた餅の餅を作るのに、炊いた飯の飯粒が半分くらい残る程度に潰すこと。
腹(はら)に落(お)・ちる
なるほどそうだと思う。納得する。得心する。「手紙を上げますよ、口で言って、貴方の—・ちないと困るから」〈風葉・青春〉
さん‐ざん【散散】
[形動][文][ナリ] 1 物事の程度が著しいさま。「若いころ—に世話になった人」 2 物事の結果や状態がひどく悪くて、目も当てられないさま。みじめ。「今度の試験は—だった」「—な目にあう」 ...
ぜんご‐ふかく【前後不覚】
あとさきの区別もつかなくなるほど、正体を失うこと。「—に酔いつぶれる」
せち【切】
[形動ナリ] 1 深く心に感じるさま。痛切だ。「物の興—なるほどに、御前に皆御琴ども参れり」〈源・藤裏葉〉 2 非常に大切だ。重大だ。「忍びてものし給へ。—なること聞えむ」〈宇津保・国譲下〉 3...
ぜん‐てい【前程】
行く先。行く手。また、将来のこと。前途。「なるほど舟の上では—の事は問わぬのであった」〈蘆花・思出の記〉
せい‐さん【凄惨/悽惨】
[名・形動]目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。「—をきわめる事故現場」「—な戦い」 [派生]せいさんさ[名]