なれ‐ば
[接]《断定の助動詞「なり」の已然形+接続助詞「ば」から》それだから。したがって。「はじめは嘘なれども女房になれば男を真実に思ふ。—これを嘘の誠といふ」〈伎・浅間嶽〉
なれ‐むつ・ぶ【馴れ睦ぶ】
[動バ上二]慣れ親しむ。「年ごろ—・び聞こえ給ひつるを」〈源・桐壺〉
なれ‐もの【馴れ者】
世なれた人。「物言ひて人笑はする—なる翁にてぞありければ」〈今昔・二八・五〉
なれ‐や
[連語] 《断定の助動詞「なり」の已然形+係助詞「や」》 1 疑問の意を表す。…なのだろうか。「我が恋はみ山がくれの草—しげさまされど知る人のなき」〈古今・恋二〉 2 反語の意を表す。…だろう...
なれ‐よ・る【馴れ寄る】
[動ラ四]なれて近付く。「近やかに—・り給ふ」〈源・常夏〉
な・れる【狎れる】
[動ラ下一][文]な・る[ラ下二]《「慣れる」と同語源》親しくするあまり、礼儀を失した振る舞いをする。「寵愛(ちょうあい)に—・れる」
な・れる【慣れる/馴れる】
[動ラ下一][文]な・る[ラ下二] 1 その状態に長く置かれたり、たびたびそれを経験したりして、違和感がなくなる。通常のこととして受け入れられるようになる。「その土地の気候に—・れる」「移動する...
な・れる【熟れる】
[動ラ下一][文]な・る[ラ下二]《「慣れる」と同語源》 1 食物がほどよく発酵するなどして、味がよくなる。熟成する。「よく—・れた味噌」 2 腐る。「魚の—・れたる穿鑿(せんさく)もなく」〈甲...