ぬら‐くら
[副](スル)「ぬらりくらり」に同じ。「—(と)遊び暮らす」「—(と)してまともに答えない」
ぬらし【濡らし】
《動詞「ぬらす」の連用形から》色めかしいそぶりをすること。「口ききたるままに、よき加減なる—をしかけ」〈難波物語〉
ぬ◦らし
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の終止形+推量の助動詞「らし」》…たにちがいない。…たらしい。「ぬばたまの夜はふけ—◦らし玉くしげ二上山(ふたがみやま)に月傾(かたぶ)きぬ」〈万・三九五五〉
ぬら・す【濡らす】
[動サ五(四)] 1 ぬれた状態にする。「涙でほおを—・す」 2 やっと暮らしを立てる。「僅に尋中の教師に口は—・しても」〈魯庵・社会百面相〉 3 色めかしいそぶりをする。「威勢でおどし、文で—...
ぬら‐つ・く
[動カ五(四)]ぬらぬらする。ぬめぬめする。「油仕事で手が—・く」
ぬら‐ぬら
[副](スル) 1 「ぬるぬる」に同じ。「プールの底が—(と)する」 2 のろのろと動くさま。「—と長い鎖を引き出した」〈漱石・虞美人草〉
ぬ◦らむ
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の終止形+推量の助動詞「らむ」。「ぬらん」とも》きっと…したであろう。…てしまったに違いない。「ぬばたまの夜明かしも舟は漕(こ)ぎ行かな三津の浜松待ち恋ひ—◦らむ」〈...
ぬらり
[副]ぬるぬるするさま。ぬるり。「—(と)した血のり」
ぬらり‐くらり
[副](スル) 1 柔らかくてぬるぬるとすべるさま。ぬらくら。ぬらぬら。「—(と)してつかまえにくい」 2 態度などがはっきりせず、とらえどころのないさま。ぬらくら。のらりくらり。「—(と)言い...
ぬらり‐ひょん【滑瓢】
ぬらぬらしてとらえどころのない化け物。